「キャンプの翌朝、腰が痛くて動けない…」
そんな経験、ありませんか?
実は、キャンプ中の腰痛の多くは「寝姿勢」と「マットレスの硬さ」に原因があります。
多くの腰痛患者をみてきた理学療法士として、ファミリーキャンパーのパパママやアウトドア好きの方が同じ悩みを繰り返さないように、医学的エビデンスに基づいて腰痛とマットレスの関係を解説します。
この記事では、
✅ 柔らかすぎ・硬すぎマットレスでの腰部への負担の違い
✅ 腰痛の約90%を占める「非特異的腰痛」と寝姿勢の関係
✅ 底付きリスクを避けるためのマット厚さの目安
を中心に、キャンプでも腰痛を防ぐためのポイントをわかりやすく紹介します。
腰に優しいおすすめのインフレーターマットも紹介します!

腰痛でキャンプをあきらめていた方も、これを読めば安心して自然を楽しめるようになりますよ!
キャンプで腰痛が起こる原因は「寝姿勢」と「マットレス」にある
キャンプで腰痛になる大きな原因のひとつが、睡眠中の姿勢保持がうまくいかないことです。
マットレスが硬すぎると腰が浮き、柔らかすぎると沈み込みすぎて腰椎が後弯(後ろに曲がる)ため、どちらも腰部に負担をかけてしまいます。
柔らかすぎるマットレスのリスク
- 体が沈み込むため、骨盤部分が落ち込み、腰椎が後弯位になりやすい
- 寝返りが打ちにくく、血流が滞りやすい
- 腰椎や仙骨に持続的な圧力が加わる
硬すぎるマットレスのリスク
- 骨盤部や肩部など限られた部位に圧力集中が起こる
- 体重を分散できず、筋の緊張が抜けない
- 特に側臥位(横向き寝)のときに腰が浮きやすい

中程度程度の硬さとは、骨盤の自然なS字カーブを適切に保てる硬さであり、
S字カーブが保てていることが腰に一番負担がないとされています。
腰痛の約90%は「非特異的腰痛」→ 構造的な異常が原因ではない
腰痛というと「ヘルニア」「すべり症」といった明確な病名を想像しがちですが、
実際には約80〜90%が非特異的腰痛と呼ばれ、明確な原因が特定できない腰痛のタイプとされています。
このタイプの腰痛では、筋肉や靭帯の疲労、姿勢の崩れ、ストレス、睡眠環境など、日常生活の要因が大きく関係しています。

中でもキャンプで起こる腰痛は姿勢の崩れなどが影響する筋筋膜性が原因の腰痛が多いです。
💡 つまり「寝ている環境」が腰痛の重要な原因のひとつ。
キャンプマットや寝袋の選び方次第で、腰痛は防げるのです。
底付きリスクは「厚さ10cm以下」で高まる
マットレス選びで見落としがちなのが「底付き」です。
底付きとは、寝たときに体重でマットがつぶれ、地面の硬さを感じてしまう状態のこと。

胸郭・肩甲骨や骨盤周囲などは重量があるため、薄いマットレスでは支えきれません。
地面の硬さを感じるようだとマットレスの意味はほとんど無い状態です。

キャンプでは荷物を少なくしたいという気持ちからもマットは薄くなりがちです。
体圧分散の観点から見ると、一般的に厚さ10cm未満のマットでは腰や肩が底付きしやすいとされます。
特に仰向け寝では、腰椎が浮いたり沈んだりして負担が集中しやすくなります。
理学療法士のおすすめキャンプマット条件
- 厚さ:10cm前後(底付き防止)
- 硬さ:中程度(沈み込みすぎず支えがある)
- 素材:インフレータブル
腰に優しいおすすめのインフレーターマット
ここでは、理学療法士の視点から「腰を支えつつ底付きしない」バランスの良いマットを紹介します。
中でもキャンプでも人気が高くおすすめなのが厚さ10cmのインフレーターマットです。
おすすめはOneTigris(ワンディグリス)の厚さ10cmのインフレーターマットです。
特にファミリーキャンプで使うのであればダブルサイズの「DYNISLAND スリーピングパッド」がイチオシです。
\ 快適さと腰のサポートを両立 / ▶ ワンティグリス インフレーターマット(厚さ10cm)をチェックする
実際に使用してみると、地面の凹凸をほとんど感じず、寝返りもスムーズ。
反発も適度にあるので、柔らかすぎず、硬すぎず、キャンプマットの中では一番のおすすめです。

子どもと一緒に寝ても、他のキャンプマットに比べて振動を感じにくいので、寝心地も良
翌朝の腰の違和感が軽減したという声も多く、腰痛持ちキャンパーの定番になりつつあります。
色はブラックしかないため、デザインが気になる方はWAQのインフレーターマットもおすすめです。
▶ WAQ インフレーターマット(厚さ10cm)をチェックする
おすすめ2つを比較した記事もありますので、参考にしてください。
まとめ:腰痛対策は「中程度の硬さ×厚さ10cm」で決まり
腰痛でキャンプを避けていた方も、正しいマットを選べば快適な眠りを取り戻せます。
腰痛を予防しながらファミリーキャンプを楽しみましょう。
📚 文献でわかる:マットレスの硬さと腰痛の関係
複数の睡眠工学・整形外科研究(Kovacs 2003、Caggiari 2021 など)によると、
柔らかすぎるマットレスでは骨盤が沈み込み、腰椎の自然な前弯が失われ、
硬すぎるマットレスでは肩や腰の接触圧が高くなり、血流や筋緊張を悪化させると報告されています。
- 腰や肩の接触圧が集中
- 脊椎の自然なS字カーブが崩れる
- 夜間の筋肉が無意識に緊張状態になる
✅ 結論:中程度の硬さ(medium-firm)が最も腰椎の中立位を保ちやすく、痛みの軽減効果が高い
(※Lancet誌「The Lancet 2003」などでも報告)
この結果は「寝姿勢が崩れにくく、腰部が浮きすぎず沈みすぎない」バランスを取ることの重要性を示しています。
⚖️ 底付きリスクとマットレスの厚みの関係
底付きとは、体重でマットが沈み込みすぎて、地面やコイルの硬さが腰や肩に直接当たる状態です。
これが起きると、いくら高価なマットでも意味がありません。
🔸 研究・実測データから見る目安
- 一般的な成人(60〜70kg)では、厚み10cm未満のマットレスは底付きリスクが高い
- 医療分野の褥瘡研究でも、「体圧分散には10cm以上のフォーム層が必要」と報告あり
- 特にキャンプのように硬い地面の上では、10cm以上が快適ライン
💡 目安
- 体重60kg以下 → 8〜10cm
- 体重70kg以上 → 10〜12cm以上
- 高反発素材ほど薄くても支えやすいが、地面が固い場合は厚みが必要
🛠 腰痛を防ぐキャンプマットの選び方【実践編】
選び方のポイントは次の3つ。
- 厚さは10cm以上
→ 地面の凸凹を吸収し、腰が沈み込みすぎない厚みが必要。 - 硬さは中程度(medium-firm)
→ 柔らかすぎず、体を支えつつ寝返りを妨げない反発力。 - フォーム+エア構造
→ インフレーターマットのようにフォームと空気層の両方で体圧を分散できるものが理想。
🌙 おすすめのインフレーターマット【厚さ10cm】
腰痛対策として人気が高いのが、10cm厚のインフレーターマット。
内部にウレタンフォームを備え、空気を入れて使用するため、
高反発性+体圧分散性+底付き防止をバランスよく実現できます。
✅ 例)ワンティグリス(OneTigris)厚さ10cm インフレーターマット
- 高反発ウレタン+エアセル構造
- 展開サイズ:約200×65×10cm
- 自動膨張+収納サイズもコンパクト
腰痛対策・快眠の観点からも、**「中程度の硬さ+厚さ10cm前後」**がキャンプ用マットの最適解です。
🌄 まとめ:快眠できるマットで腰痛知らずのキャンプを
- 柔らかすぎても、硬すぎても腰には負担。
- 文献的には“中程度の硬さ”が最も腰にやさしい。
- 底付き防止には厚さ10cm以上のマットが理想。
- フォーム+空気層を備えたインフレーターマットが最もバランスが良い。
腰痛に悩まないキャンプの第一歩は、「寝具の科学的選び方」から始まります。
快眠できる環境を整えて、翌朝も元気にアウトドアを楽しみましょう!


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